「40歳からの仕事術/山本真司著」外資系サバイバル本「40歳からの仕事術/山本真司著」 著者山本氏によると本来は、40代を過ぎた、日本企業のオジサン対象本らしいけど、今回は特別に外資系サバイバル本の第一回目のBook Reviewとして紹介しちゃおう。 ■40歳仕事術とは 「40歳からの仕事術」(以下勝手に略して「40歳仕事術」)は、現役バリバリの外資系コンサルタントである、山本氏が40歳代サラリーマンの「変革真空層」のオジサン世代にエールを贈る書なんだよね。 一見オジサンはもうダメみたいでけど、いままで蓄積してきた経験を生かせば十分潜在能力はあるはず。だから、徹底的に捨てる一点集中のフォーカス戦略で頑張れば明日がある(かも)という内容。 変わりたいけど、変れないというオジサン世代に、意識面と技術面で変身するための切り口、ヒントを提示しています。 ■意識面の改革とは まずオジサンが抱く「根拠なきMBA有用論の変なコンプレックスは意味な~し!」ということから始まります。 MBAのバリューの源泉となっている、(1)ブランド価値、(2)品質価値、(3)経験価値はよく考えてみると絶対的なものではなく、十分オジサンも対抗できる期待を抱かせます。 ■技術面の改革とは 技術面の改革は大きく、*5Cコンセプトに基づく「考える技術」と「伝える技術」が伝授されています。 (*5Cコンセプトとは、思考・伝達の一連の流れで「Collect」→「Create」→「Confirm」→「Crystalize(結晶化)」→「Communicate」のこと。) 「考える技術」としては、自立するための思考法として、「イメージング能力」の強化や発行を豊かにするためのヒントが満載。イメージした仮説の課題をロジカルにピラミッド原則で因数分解して因果関係をストラクチャー化する仮説検証法などが紹介されています。 「伝える技術」技術として、考える技術を駆使して検討した内容を、コンプリートメッセージ(Why?→What?→How?)として落とし込むための「ストーリーラインの構成」から「ストーリーの作成」までを構想化するノウハウが惜しみもなく伝授。また、プレゼンのターゲットを意識した共感を得るためのヒント・テクニックもさらっとかかれています。 ■で~っ、「40歳仕事術」は役に立つの? 結論から言うと、「40歳仕事術」を読んだだけでは何も変らないと思うね。(山本氏に弟子入りしたら別かもしれないけど。) 要はいかに毎日の生活の中で自分で考えるクセをつけるかが重要。 その意味では「40歳仕事術」は、できるビジネスパーソンが実践しているお手本となるノウハウを提供してくれてる。だけどあくまでヒント、切り口であって、あとは自分自身が捨てる戦略の中でフォーカスして、Self-Desiplineで努力を継続できるかがポイント。 だから、「40歳仕事術」はオジサンがハッスルするためのキッカケ作りになればいいとと思う。 ■次回作に期待 「40歳仕事術」は、ビジネス小説の形態を取っているので、ストーリー展開を考えると新書だとページが足らなくてちょっと物足らなかったのは事実。ビジネス小説だとやっぱり「ザ・ゴール」や「V字回復の経営」くらいページがないとストーリーとしては欲求不満になっちゃうね。 ということで次回作に期待。え~っ。もう次回作そろそろ出るって!タイトルは「30歳からの成長戦略」とか。興味ある人は予約してちょうだいね。詳しくは、コチラ 最後に「オジサン頑張れ~!」ということでおしまい。 |